ハゼ釣りは超簡単でおもしろい! 誰でも気軽にハゼを釣る方法とそのポイント

ハゼってどんな魚

江戸前天ぷらの代表といえばなんといってもハゼ 淡白な味わいのハゼですが以外と知らないことも多いのではないでしょうか。そんなハゼの生態も含めてハゼ釣りの基本を押さえていきましょう!

ハゼの一生と釣れる時期

 ハゼは泥底や砂底に張り付いて生息しており、小さな甲殻類やゴカイ類、プランクトンなどを食して生息しています。地域差はあるものの5月から翌年1月にかけてがハゼの釣れる時期となります。

 1-3月に卵から孵ったハゼの稚魚は餌の豊富な河口域で成長していきます。秋頃からは産卵のため再び湾底部へと移動をして、産卵の後多くのハゼは一生を終えます。

春(3月 4月 5月)

 

春になると卵から孵ったハゼの稚魚がプランクトンなどを捕食しながら大きく成長していきます。3月 4月は卵から孵ったばかりで小さすぎるためなかなか釣ることはできません。5月の末くらいになると5-7センチほどの大きさになるので地域によっては釣ることができるようになります。

 産卵は基本的に沿岸部の湾底で行われ、大きくなるにつれて川をのぼるようになります。5月末頃から河口付近でハゼを狙うことができるようになります。

夏(6月 7月 8月)

 

梅雨の時期あたりから、どこの地域でもハゼ釣りのシーズンへと入っていきます。この時期になるとハゼは河口で活発的に餌を捕食し、日増しに大きくなっていきます。ハゼの大きさは7-8月ごろには12-15センチほどに成長し、天ぷらなどにも最適の大きさとなっていきます。

 ハゼは小柄な魚体に見合わず、かなり上流まで餌を探し求めて遡上していきます。堰がなければほぼ淡水と思われるような場所でも釣れることが多いでしょう。 

秋(9月 10月 11月)

 

残暑が厳しい9月ごろからハゼ釣りは最盛期を迎えます。たくさん餌を食べて丸々と太ったハゼの数釣りが楽しめるのもこの時期でしょう。初心者の方でも簡単に束釣りできてしまいます。

 11月に入ると、ハゼは河口の上流部から下流部へ、下流部から湾内へと移動を開始します。終盤頃には20センチを超えるハゼもかかることがあり、その引きは小型のハゼとは比べものにならない大きさになっていきます。

冬(12月 1月 2月)

 

 12月に入り寒さが厳しくなるにつれ、ハゼも水深の深いところへと移動していき産卵期を迎えます。いわゆる「落ちハゼ」と呼ばれるハゼになります。

 この時期になると大河川の河口部または、河口付近の水深のある漁港などから狙うのが一般的となります。夏や秋のように数を釣るのは難しくなっていきますが、ハゼの溜まり場を見つけることができれば大型のハゼを数多く釣ることができるようになります。フルセと呼ばれる30センチを超えるハゼが釣れるのもこの時期です。是非一度は釣ってみたいものですね。

 1月後半から2月になるとハゼは産卵期を迎えてしまい釣るのが難しくなります。場所によっては越冬ハゼも狙えることもありますが、基本的にはシーズンの終了となります。

ハゼって何を食べるの?

 生まれた直後のハゼは海中のプランクトンを食べて大きくなっていきます。3-5センチほどの大きさになると、海底の微生物や小さな甲殻類などを食べて大きくなっていきます。

 大型になるとカニやゴカイなどの生き物の他にも小魚なども捕食するようになります。中には小型ハゼを餌にノマセ釣りをしていたら、大きなハゼが釣れたなんて話があるくらいです。

ハゼの釣り方

 ハゼは食欲旺盛で比較的簡単に釣ることができますが、名人と素人では大きな差ができる奥のふかい釣りです。そんなハゼ釣りのポイントと釣り方を押さえていきましょう。

夏から秋にかけてのハゼの釣り方

 この時期は河口部の浅い場所にハゼが集まってくるので手返しよく釣るのがポイントになります。

胴突き・脈釣り仕掛けで釣る

ハゼ釣りで最もポピュラーな釣り方の一つがこの胴突き・脈釣りでしょう。重りは竿に合わせて3-5号ほど、針はハゼばりの6-8号ほどを使うと良いでしょう。この時期は餌は細いイシゴカイを使うのが一般的です。アオイソメを小さく切って使っても良いでしょう。

 この釣り方では、ハゼにアピールするためしっかりと誘いを入れましょう。この誘いを入れるかで釣果に大きな差ができてしまいます。

ウキ釣りで釣る

 風情のある釣り方といえばこのウキ釣りになります。ポイントとしては、ハゼは川底に生息しているため、ウキから針までのタナを調節してなるべく餌が川底ギリギリになるように設定しましょう。

 ウキ釣りでもこまめに誘いを入れるようにしましょう。動く餌に瞬発的に反応する習性があるので、誘いを入れた瞬間に当たりが出るなんてこともよくあります。

晩秋以降の釣り方

 

晩秋を過ぎるとハゼは水深の深いところへと移動して行ってしまいます。この時期になると先ほど紹介したような釣り方で釣るのが難しくなってしまいます。

 この時期は「投げ釣り」で狙うのが一番です。餌もアピール力の高いアオイソメの一匹掛けで狙うとよく釣れます。仕掛けを投げてじっと待ってハゼが食らいつくのを待ちましょう。

ルアーで釣る

 ハゼは魚体に見合わず獰猛な魚です。大型のハゼになると小魚も捕食するようになるので、ルアーで釣ることもできるようです。

 餌に比べると釣果は落ちてしまいますが、ハゼの他に小型のシーバスやキビレ、まごちなんかも釣れるので是非試してみましょう。

 ルアーは小型のメタルジグ、甲殻類のワームを用いると良いでしょう。アイスジグは大きいサイズのハゼの他にシーバスやマゴチの実績のあるルアーです。

 

ハゼ釣りで必要な道具

ハゼ釣りを楽しむために、あると便利なものや、よりハゼ釣りを楽しむための道具を紹介していきます。

竿とリール、延べ竿

ハゼ釣りの醍醐味といえば小気味よい引き。ブルブルっとした引きを存分に味わうためには竿が重要になります。

昔ながらの基本の竿 延べ竿

 リールの付いていない延べ竿は手返しの良さが大きな魅力です。リールも不要なので小さなお子さんでも十分使用することができます。そんな延べ竿ですが、遠くまで探れるように少し長めの竿を選ぶと良いでしょう。鮒釣りや手長海老釣りなどと併用することも可能です。

 

遠くまで探る時はリール竿

 ハゼ釣り用のリール竿というのはほとんど発売されていません。そこでおすすめするのがアジング用の竿になります。海水仕様なのでサビにも強く、軟かくコシのある竿がハゼの引きを存分に伝えてくれます。

 大物用の竿やサビキ用の竿などを用いてしまうと、竿が固すぎてあたりを十分楽しみきれないのでアジングロッドがおすすめです!

 

小物入れとエサ箱

 ハゼ釣りでは、重りやサルカン、針など様々な小物が必要になります。そんな時にあったらいいのが小物入れ。餌と小物仕掛けを両方まとめて入れられるものを使うと、荷物を小さくまとめることができます。

 

 

 

 

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